ドクターが教えるQ&A
(質問をクリックして回答をご覧ください。)
(質問をクリックして回答をご覧ください。)
“ものもらい”とは、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)という2種類の病気の総称として一般的に用いられる言葉です。ちなみに、“ものもらい”は触るとうつると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、原因はウイルスではなく雑菌ですので、人から人へうつることはありません。
少しでも異常を感じたら早めに眼科を受診し、適切な処置と薬で治療しましょう。また、まぶたを常に清潔にしておくことも重要です。まつげの内側までの化粧は控え、コンタクトレンズはきちんと洗浄して使用しましょう。そして、薬剤での治療の際は、処方箋にそって正しい用法・用量で使うことが大切です。正しい薬剤の使用法も再確認してください。
パソコンやモバイル機器が普及した現代では、目を酷使することが多くなり、コンタクト使用の有無に関わらず“目の乾燥”を訴える方が増えてきています。皆様も『ドライアイ』という病名を一度は耳にしたことがあると思います。では、そもそも『ドライアイ』とはどんな病気なのでしょう。
ドライアイが重症化すると角膜表面に傷ができたり、ドライアイが原因の疲れ目から頭痛や肩こりを引き起こしたり・・・放っておくと日常生活に支障をきたすこともあるのです。 HIROCON隣接の専門眼科では、コンタクトレンズ検診のほかにドライアイの検査も受けていただけます。気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談下さい!!
春先から、花粉症による目のかゆみや痛みで困っている人が多く来院されます。花粉症はアレルギー性疾患で完全に治すことは難しく、症状により日常生活に支障を来すこともあります。しかし、薬剤を上手に用いて治療すれば、症状をコントロールできるものです。
大切なのは『予防治療』 最も効果的なのは、早めの点眼治療です。花粉が飛び始める2週間ほど前から予防的に「抗アレルギー剤」を点眼することにより、症状を抑えることができます。早めに受診し、気持ちの良い春を過ごせるように『予防治療』をしていきましょう。
※この時期はアレルギー反応などで目が敏感になっている事もありますので、眼科専門医と相談しながらコンタクトレンズを使いましょう。
「はやり目」は「流行性角結膜炎」といって、アデノウイルスと呼ばれるウイルスによって起こるウイルス性の眼疾患のことです。感染力が非常に強く、接触感染するほか、プールや海でも感染するために、夏期に流行しやすい病気です。 主な症状 約1~2週間の潜伏期間ののち、次のような症状があらわれます。
目ヤニ / 充血 / 涙目 / まぶたの腫れ / 強い痛み・かゆみ / 発熱
特効薬がない病気なので、まずは感染しないように予防することが大切です。日頃から石鹸を使って流水でよく手を洗い、海やプールに入った後はすぐに目を洗うよう心掛けましょう。また目薬の貸し借りは、容器を介して感染する恐れがありますので絶対にやめてください。それでもかかってしまった場合は、他の人にうつしてしまわないよう下記の点に十分に注意しましょう。
流行を防ぐためにはひとりひとりの意識と注意が必要です。
少しでもおかしいなと思ったら、すぐに眼科を受診しましょう。
マイボーム腺」とは、まぶたの縁にある分泌腺で、角膜の乾燥を防ぐために皮脂を分泌する働きをしています 「マイボーム腺」の機能が低下すると、分泌官の中に白色の固まりが生じます。その油が固まった状態の事を『マイボーム腺梗塞』といい、ドライアイやかゆみ・ものもらいを引き起こす原因になります。
目の前に糸くずや虫のような浮遊物が飛んで見えることを「飛蚊症」と呼びます。飛蚊症は、硝子体(眼球内部の大部分を占めるゼリー状の透明な物質)がなんらかの原因で濁り、その影が網膜にうつることによって起こる症状です。
飛蚊症の多くは治療を要しないものですが、中には重大な病気の兆候として現われる場合もあります。
症状を自覚したら放置せずにすぐに眼科を受診し、原因が何であるかをつきとめることが大切です。
2週間タイプや1ヶ月タイプといった定期交換型の使い捨てレンズは、低コストでしかも清潔・安全に使用して頂ける優れものです。せっかく清潔に使うための使い捨てレンズを、使用期限を守らずに使うのは大変危険です!交換期間を延ばして使うと、きちんと洗浄をしていてもレンズに汚れやタンパク質が蓄積し、ゴロゴロとした異物感が出てくるだけでなく、酷くなると巨大乳頭性結膜炎を起こしたり、角膜の感染症や角膜炎を引き起こしたりする可能性があります。そうなると、コンタクトレンズの装用を中止して治療を行わなければいけません。使い捨てレンズは、必ず決められた期間で交換してください。
コンタクトレンズは正しい使用法を守ればとても便利で快適なものですが、誤った使い方をすると大切な目を傷つけてしまう危険性を含んでいます。コンタクトレンズの長時間装用や、つけたままの睡眠もそのひとつ。「一晩くらいなら・・」という油断は目にとっては大敵です!
コンタクトレンズの無理な装用により涙や酸素が不足すると、角膜の表面に点々と細かな傷がつきます。これは『点状表層角膜症』といい、コンタクト使用者の5~15%に見られる症状です。皮膚で言えば、ひっかき傷程度の状態ですので、ソフトレンズや使い捨てコンタクトでは軽い異物感はあるものの強い痛みはなく、気づかないこともあります。しかし、気づかずにコンタクトレンズを使い続けると、傷は悪化し『角膜びらん』になります。
『角膜びらん』とは『点状表層角膜症』の進行した状態で、角膜の上皮細胞が変性し広い範囲に渡って剥がれてしまうため、強い痛みを伴います。放置すると感染症をおこす可能性がありますので早めに受診してください。
角膜上皮びらん | 角膜の一部が剥がれ落ちた状態。かなりの痛みを伴う。 |
---|---|
角膜潰瘍 | コンタクトレンズ障害の中ではかなり重く、治療に時間を要する。重症の場合は、治癒後も角膜に混濁を残して視力に影響が出ることがある。 |
血管新生 | 本来は透明な組織である角膜に血管が進入してくる症状。血管新生が進行した重症例では、コンタクトレンズの使用が不可能となる。 |
角膜内皮障害 | 角膜の内側を構成する細胞(角膜内皮細胞)が少しずつ脱落減少していく障害。自覚症状は全くなく、障害がある限界を越えると角膜の透明性を維持できなくなり、視力低下の原因となる。 |
コンタクトレンズは「高度管理医療機器」であり直接目につけるものなので、安全にご使用いただくためには必ず定期的な検診が必要です。とくに、使用期限や寿命を越えたレンズ・汚れたままのレンズを無理に使用していると、目に負担が掛かり思わぬ目の病気を引き起こしてしまいます。
病名 | 主な原因 | 症状 |
---|---|---|
アレルギー性結膜炎 角膜びらん |
汚れたレンズや使用期限を越えたレンズの装用 レンズの長時間装用や無理な連続装用 |
かゆみ・目ヤニ・異物感・傷み・充血 |
角膜血管新生 | レンズによる角膜の慢性的な酸素不足。 使用期限を越えたレンズや洗浄不足で汚れたレンズを装用、無理な長時間装用・連続装用などで起こる。 |
本来透明である角膜の中にまで血管が伸びてくる。最終的には、視力障害に至ることも。自覚症状はほとんどない。 |
角膜内皮障害 |
|
角膜の一番下の細胞の数が著しく減少する。最終的には角膜が濁り視力障害に至ることも。自覚症状はほとんどない。 |
病名 | アレルギー性結膜炎角膜びらん |
---|---|
主な原因 | 汚れたレンズや使用期限を越えたレンズの装用 レンズの長時間装用や無理な連続装用 |
症状 | かゆみ・目ヤニ・異物感・傷み・充血 |
病名 | 角膜血管新生 |
---|---|
主な原因 | レンズによる角膜の慢性的な酸素不足。 使用期限を越えたレンズや洗浄不足で汚れたレンズを装用、無理な長時間装用・連続装用などで起こる。 |
症状 | 本来透明である角膜の中にまで血管が伸びてくる。最終的には、視力障害に至ることも。自覚症状はほとんどない。 |
病名 | 角膜内皮障害 |
---|---|
主な原因 |
|
症状 | 本来透明である角膜の中にまで血管が伸びてくる。最終的には、視力障害に至ることも。自覚症状はほとんどない。 |
このように、なかには自覚症状がほとんど無いまま進行する目の病気もあります。
まずは、正しく安全にコンタクトレンズを使用すること、そして、自覚症状がなくても必ず定期的な検査で目の健康を確認することがとても大切です!
コンタクトレンズは見え方の点で眼鏡よりも利点が多いので、最近は一日中コンタクトレンズで過ごされる方が多くいらっしゃいます。 現在は、コンタクトレンズの性能が非常に高くなり、日中起きている間で装用するには十分な酸素を供給できるものがほとんどです。コンタクトレンズが目に与える負担が少なくなっておりますので、一日を通してコンタクトレンズで過ごされても問題ございません。
但し、目に異常が生じた際には、コンタクトレンズの装用時間を短くしたり、レンズの装用を中止しなければならないこともあります。そういったときのために、度数のあった眼鏡は常備しておきましょう。
“見えやすさ”においては、眼鏡よりもコンタクトレンズの方が優位性が高く疲れにくいです。強い近視や遠視・乱視の方や左右の度数差が大きい方でも、目に負荷を掛けずに良好な視力を得ることができます。コンタクトレンズも眼鏡も視力矯正を行う道具ですが相違点がいくつかあります。一番の違いは、メガネはレンズがフレームで固定されており角膜との距離が12mm程度あるのに対して、コンタクトレンズは角膜の上に涙を介して直接装用される点です。それによって、見え方にも以下のような違いが生じます。
メガネ | コンタクトレンズ | |
---|---|---|
視野 | フレームの範囲内のみ | 裸眼と同程度 |
収差 | 角膜とレンズの間に距離があるため、像の歪みや大きさの変化が生じやすい。 | 角膜とレンズの間の距離がほぼ無いため、像の歪みや大きさの変化が生じにくい。 |
より自然な視界で良好な視力が得られるコンタクトレンズですが、快適な視力を得るためには目に合ったものを正しく使うことが大切です。眼科医の処方に基づいて使用することと、定期的な検診を忘れないようにしましょう。 少しでも気になることがございましたら、HIROCON隣接眼科にお気軽にご相談ください!
レーシックとは、レーザー光線を照射して角膜を削り屈折異常(近視)を矯正する手術です。眼鏡やコンタクトレンズなどの矯正用具がなくても裸眼でクリアな視界が得られるとのことで、最近はメディアでも多く取り上げられ話題となっています。ですが、眼にメスを入れる手術ですので、相応のリスクがあることも忘れないで下さい。レーシック手術を皆様に知っていただくために、メリット・デメリットをあげてみました。
レーシックは新しい視力矯正の方法です。矯正用具がなくても快適な視力が得られる反面、感染症や合併症・後遺症などのリスクもゼロではありません。
一度削った角膜は、元に戻すことはできません。一生使うあなたの大切な眼ですから、メリット・デメリットを見極めて慎重に検討することをおすすめします。
遠視と老眼(老視)を同じものだと思っている人がいらっしゃいますが、この2つは原因も症状も全く異なります。「老眼」は水晶体の機能が年齢と共に衰えて近くのピントが合わせにくくなることをいいます。この水晶体の機能低下は、誰でもに加齢と共に表れる生理現象で、病気ではありません。
「遠視」は、網膜よりも後ろに焦点を結ぶ状態で、調節力を働かせないとどこにもピントが合わない状態です。つまり、遠くも近くも見えにくい状態なのです。しかし、調節力が充分にある若い人は無意識に筋肉に力を込めてピントを調整するので、遠方も近方もそこそこ見える事になります。
近視の人は焦点がもともと近くに合っているため、裸眼の状態だと老眼の「近くがみえにくい」という症状を自覚しにくいのですが、老眼にならないわけではありません。近視の方でも加齢により、ピントを合わせる筋肉(調節力)が衰える為、残念ながら老眼になります。遠視の人は、もともと若い頃から調節力を働かせて近くを見なければならないため、比較的早い時期から老眼の症状を訴えることが多くなるようです。
老視 | 遠視 | |
---|---|---|
原因 | 加齢に伴う調節力の衰え | 網膜より後方に焦点を結ぶ屈折異常 |
症状 | 調節力が衰える為近くのピントが合いにくくなる | 遠くも近くも常に調節力を働かせないとピントが合わない |
矯正方法 | 遠近両用コンタクトレンズorメガネ老眼鏡 | コンタクトorメガネ凸レンズ |
ちなみに、最近話題のレーシックは、手術で強制的に遠くにピントを合わせるため、同年齢の方と比べても老眼の症状がかなり早い段階から現れます。ですから、年齢によっては手術をすることで遠くは良く見えても、結局、老眼鏡や遠近両用のコンタクトレンズ・メガネが早いうちから必要となるケースも多くあります。
老眼はなかなか認めたくないものですが、症状をそのままにしていると日常的にも不便ですし、眼精疲労や頭痛・肩こりを引き起こすこともあります。自覚症状が現れたら眼科を受診し、コンタクトレンズ・メガネの度数調整や遠近両用レンズの相談をしてください。HIROCONはもちろん専門のスタッフが応対します。
年齢の経過とともに起こる目の症状は数多くあります。主なものとしては、白内障・老眼・加齢黄斑変性症などです。
これらの症状が起こる原因のひとつとして、“活性酸素”という物質が悪影響を及ぼしていることがあげられます。
活性酸素とは・・細胞や組織を傷つけるサビのようなもので、ストレス・偏食・紫外線 大気汚染などが原因で発生します。活性酸素によりダメージを受けた細胞が蓄積されることで老化します。
目は、外部からの酸化ストレスを直接受けやすく、“活性酸素”が発生しやすい器官なのです。 このように目は老化と密接な関係にあり、“アンチエイジング”の必要性も高いといえるでしょう。
目の疲れは、パソコン作業や読書など目を過度に酷使したときに起こります。それがただの疲れ目だったらよいのですが、症状が進行し「眼精疲労」に発展すると、目だけでなく頭痛や肩こりなど全身に症状があらわれます。
メガネやコンタクトを使用している人は、度が合っているかどうか、きちんと確認しておきましょう。度が合っていないメガネやコンタクトは目の疲労を進めます。更に、ドライアイや緑内障など、目の異常がある人は、VDT作業が症状を悪化させる恐れがあるので十分注意する必要があります。また、VDT作業をする際は、モニターを自分の目線より下になるようにし、画面との距離は50cmあける等、目に負担のかかりにくい環境を作るようにしましょう。
眼精疲労は、仕事や環境が変わるといった生活の変化がない限り、自然には治りません。不快な症状がいつまでも続き、その症状がさらに状態を悪化させることもあります。背後に目やからだの病気が隠れている可能性も考えられます。ですから、「ただの目の疲れ」などと軽く考えず、気になる症状が続くようでしたらなるべく早く診察を受けましょう。